「問題解決プロフェッショナル」を読んだ

問題解決の本は何冊か読んだ気がしたのですが、
問題発見の本は読んだことがなかったので読んで見ました。

前半部分で考え方などの概念的な説明があり、後半でさまざまな分析手法が具体的に語られている構成です。

ウェブアナリストの仕事って、主にアクセス解析を駆使しサイトの問題点を探す→改善策を作る→実行につなげる ことが仕事だと思っているので、その辺りの知見を得ることを期待し読みました。

以下、参考になった箇所。

問題とは

問題とは一言で言うと「目標(あるべき姿)と現状のギャップ」である。
したがって、現状とギャップのない目標からは問題が発生しない。

問題を明確にする

ビジネス上の解決策のクオリティは問題発見の段階ですでに相当の部分が決定づけられている。
問題が明確になれば、解決策の精度が大幅に向上する。

問題発見ができない4つの理由

1、問題を定義する前提の「あるべき姿」を、的確に描けない
2、「現状」の認識・分析力が低く、正確な把握ができない
3、「ギャップ」の構造を解明して、問題の本質を具体化・優先順位付けすることができない
4、実行可能な「解決策」から逆順で短絡的に問題をとらえるために、拡がりを見失う

問題発見の4P

1、Purpose(目的軸)
2、Position(立場軸)
3、Perspective(空間軸)
4、Period(時間軸)
問題をとらえるにあたってはこの4Pに当てはめて整理してみると、「あるべき姿」がどのようなもので、そして「問題」が何なのかが以前よりもクリアに見える

感想

問題の定義(目標(あるべき姿)と現状のギャップ)の部分を読んで、アクセス解析のステップやプレゼン資料のまとめ方、自分の頭の中でなんとなく理解していたことがクリアになった気がしました。

当たり前と言えば、当たり前なのですが、、、
現状が把握できていないと、そもそも何が問題か分からないし、
あるべき姿を定義していないと、誤った方向に進んでしまう可能性があるし、
問題(ギャップ)をしっかりと分析しないと、根本的な解決はできないだろうし、

これは、業務に限らず、今後の自分のキャリアを考えるとき、はたまはダイエットをするとき(笑)など
大抵のことはこのように、「現状把握」、「あるべき姿の定義」、「ギャップの分析」という考えが通用すると思いました。


問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」