Webアナリスト養成講座レビュー(15)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。
今回は第15章「データに基づいて判断する文化を創造する」です。
いよいよ最終章です。
この章では、今までの解析手法や概念といった説明と言うよりも、
題名のとおりどのようにして、分析を文化として根付かせるかが説明されています。

ラインを引いた箇所

Wwb analytics管理者やリーダーを探すための重要な技能
  • 仕事への深い情熱
  • 変化を愛し、変化を認める
  • 粗雑なデータを疑う
  • 顧客に根ざした革新
  • 数字の神様は必要ない
  • 実務経験が豊かで洞察力がある
    • 数字から離れて、ビジネス戦略に重ね合わせてビジネスとの関連性を考慮できる能力
  • 圧倒的な人間としての技量
Web analyticsを社内でやるべき理由
  • Web analyticsの戦略実行には自社のほかのデータとの統合が必要となる
  • 統合された傘の下で、質問調査やユーザビリティテストなど定性分析を行う必要がある。
  • 重要な文脈(今何が起きて、昨年は何が起きていたか、情報システムはどんな混乱状態にあるのか)を知るには、社内の人間のネットワークの中でしか知り得ない。
各ステージごとで必要なもの、役割、気をつけるべきこと
初期
  • Web analyticsツールを実装する
  • データから将来を見せ、社内の人たちを変化させる
  • WEBサイトを管理している最上級管理者を探し、その人に説明責任を負ってもらう
  • 完璧を求めないこと。高価なツールを選定しないこと
  • 最も適した最初のツールを見つけ、すぐに使い始めるようにする
  • 多くのトレーニングを行い、うまくいっているように見られること
  • 自社内の利用者やパートナーに期待を植えつける
中期
  • WEBアナリストを社内に雇用する
  • 業務にあったダッシュボードを作る
  • 他のチャネルの成功がどのように計測されているか探す
  • 自社のビジネスとその成功の基準をよく理解し、ビジネスでの洞察を与える
後期
  • サイトの顧客が欲しているものを見誤っていることを理解するための実験やテストの専門知識
  • アンケートやユーザビリティなどの定性データの収集に着手し、顧客の訪問理由について理解する
  • 一般的なアイデアは多くの成果を生み出さないため、しっかり知識の伝承をし、ベストプラクティスを構築する
  • 重要なテストをしたときや調査によって多くの勝ちある情報を見出したときに、成功例として残す
成熟期
  • 新しい技術を理解することを手助けし、データの新しい取得方法を理解させる
  • チームを動機付けし、組織を正しき導き、人を成長させる
データによって意思決定する文化を創るための7つのステップ

1、最初に目標(成果)を作る
2、レポートは分析ではない、分析を促進すること
3、意思決定から主観性を除く
4、受動的に動くのではなく動く
5、アナリストの能力を向上させる
6、三位一体で問題を解く
7、プロセスに基づいて考える

レポートは分析ではない、分析を促進すること
  • データは山ほどあるが、洞察はほとんどない
  • 作った表やグラフあるいはレポートが業務担当者が取るべき行動を促すようなものでなければ、それはレポートを作成しただけで分析したことにはならない
  • レポート作成ではなく分析に焦点を当てる
意思決定から主観性を除く
  • 外に出て、他の場所から状況を把握する
  • 競合データを得る
  • 自社の顧客に継続的に焦点を当て、顧客の声を引き出すような仕事をする(アンケート、実験、テストなど)
  • 指標、定義や計算方法に透明性を作る
  • 目標はデータに語らせること
  • 単なるデータではなく、透明性があり独立性を持ち、顧客の声や行動を代表したデータ
三位一体で問題を解く
  • サイト経験、行動、目的すべての焦点を当てる
  • 単にサイト内の行動分析を行うだけでは、データに基づいて意思決定する文化は築けない

所感

いや〜〜、15章最後までに書評を終えました。
第1章から途中、更新を怠った期間もあったため足掛け1年半!
長かったです。。。

この書評をおこなって学んだことも沢山あるのですが、やはり章に分割して行うべきではなかったですね、大変すぎます(笑)

今後も読んだ本の書評を書き続けていこうと思います。