Webアナリスト養成講座レビュー(3)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。
またまた、久しぶりの更新になってしまったorz
今後は最低でも週1でウェブアナリスト養成講座レビューの記事をアップします!!

それではご覧下さい。

3章:定性分析の概観
この章では代表的なユーザーリサーチについて、その具体的手法やメリットなどを説明している。

内容は以下4つ
1、ラボユーザービリティテスト
2、ヒューリスティック評価
3、サイト訪問(現地訪問調査)
4、アンケート

ラボユーザービリティテスト

内容
  • 特別の部屋でユーザーのタスク完遂能力を測る。
  • 特定の利用シーンにおいて、有効性、効率性、満足度の視点で観察
  • 通常8〜12人程度の参加者に対して、ワイヤーフレームパワポなどをプリントアウトして行われる。
メリット
  • 実際の顧客に接近し、観察できる(サイト制作者の99%は実際の顧客を見ずに、サイトを作成する)
  • サイト制作の早い段階で実施できる
  • 既存のサイト検証にも利用できる
  • 問題解決のアイデアを導き出せる可能性がある
ポイント
  • 被験者の言う事を鵜呑みにしてはいけない
  • ホーソン効果を考慮する

ヒューリスティック評価

内容
  • 専門家が行う経験則による分析
  • 専門家がユーザーになりきって決められたタスクを実行する
メリット
  • 複数人がヒューリスティック評価を行うことによる集合知が期待できる
  • 低コストで実施できる
  • 複数の問題点から最も明白な問題点を抽出できる
  • 社内リソースを利用できる
ポイント
  • 100%顧客になりきれるわけではない

サイト訪問(現地調査)

内容
  • 顧客の家や職場に訪問し、普段の環境でタスクを実行してもらい、観察する
メリット
  • 実際に顧客を訪問するので、気を散らす要因やPCの設定などを踏まえた精度の高い調査ができる
  • 普段、顧客との接点がない人間が直接顧客と接する機会をもてる
ポイント
  • 最も平均的な顧客や新しい見込み客を探しだすことが難しい
  • 遠い場所に住んでいる顧客を訪問することが困難
  • コスト・時間がかかる

アンケート

内容
  • ウェブサイト上で行われるアンケート調査
  • 自動ポップアップによるアンケート→サイトレベル調査
  • テキストリンクなどの誘導によるアンケート→ページレベル調査
メリット
  • 費用対効果が高い
  • 素早く洞察を手にいれることができる
  • 対象者が多いため、精度の高い分析が可能
ポイント
  • 誰でも理解できるような質問にする
  • 複雑なことを尋ねない
  • 答えを誘導できるような質問は避ける
  • 出来る限りすべての質問に同じ回答形式を使う
  • 個別の回答を見ずにトレンドを見る
  • アンケート時間は短くすることが望ましい
  • サイト上の回答率はおおよそ1〜2%
  • インセンティブは設けない
  • 顧客が提供してくれるものは、あくまでも問題である
  • 単発ではなく、継続して行う

感想

ラボユーザービリティテストとヒューリスティック評価については
その通りだと思ったが、アンケートについては、イマイチだった。
ページレベル調査は見たことがあるが、サイトレベル調査については
日本においてもメジャーな手法なのだろうか?
僕はサイト訪問時、または離脱時にポップアップでアンケートに協力してください、みたいな場面に遭遇したことはないと思う(気付いていないだけなのかな…)
たしか、ネットレイティングスがそんなサービスを提供していたような気が。
それでも、本書に書いてあるような金額感ではなかった気がする。
マクロミルとか楽天リサーチとかのサービスを指しているのかな。
また、サイト訪問(現地調査)についても聞いたことがなかった。
日本ではあまりメジャーじゃないのかな。