Webアナリスト養成講座レビュー(11)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。
今回は第11章「ベンチマークダッシュボード、シックスシグマを活用する」です。
個人的には前半部分のベンチマークダッシュボートについての説明はとても参考になりました。

ラインを引いた箇所

ベンチマークと目標設定で人を動かす
  • ごく普通の指標は確かに何かを告げているが、行動を引き起こすことはない。指標を提供する時は必ず背景情報とセットにする。
  • 目標設定を進める最大の理由は、そのプロセスによって自分自身が考えなければならなくなるということだ。
  • UU数を増やすために立てるべき問い
    • 訪問者はどこから来るのか?
    • 最もふさわしい人たちはどんな人か?サイトの直帰率や特定セグメントの直帰率は?
    • トラフィックの獲得戦略はどうあるべきか?
    • ここ数年間の顧客獲得戦略の有効性はどうだったか?
    • 競合の施策から学べることは何か?
    • サイトのトラフィックを改善するために、チームにどのようなスキルが必要か?
    • サイト全体の相関関係を活用したり、新しいコンテンツを活用できないか?
  • サイトでの注文をを増やすために立てるべき問い
    • サイトの離脱率は?
    • 1訪問あたりのPV数、滞在時間は?
    • サイト内で影響力のあるコンテンツは?人々が購入を決めた動機はどうすれば分かるのか?
    • 効果的な販売戦略はあるのか?
    • サイトで割引を提供する予算はあるのか?
    • サイトに来る理由を知っているか?購入者はどのように買っているのか?
    • なぜ人は注文プロセスの途中でやめてしますのか?
    • 行動ターゲティング戦略はどのように機能しているのか?実施していないなら必要か?サイトのリピート訪問者の割合は?
    • 実験とテストはできるか?
    • 同じ商品の店頭の売れ行きとと電話による売れ行きのトレンドはどうか?
    • 購入決定に影響を与えるためにできる本当に革新的なことは何か?
データによる意思決定を困難に感じる理由
  • 何が最も重要な指標かを特定する能力がない
  • これらの指標を読み解きパフォーマンスと比較した上で行動につなげる能力がない
背景情報
  • 背景情報としては、ベンチマーク、セグメント、トレンドを用いる。
ダッシュボードについて
  • ダッシュボードに表示する指標は10個以下が望ましい。
  • パフォーマンスを要約し、行動を促すような適切な洞察が含まれないダッシュボードは意味がない。
  • ダッシュボートに含める内容
    • パフォーマンスの要約(数値が上がったのか、下がったのか)
    • 洞察の要約(数値の上下動の原因)
    • とるべき行動
  • ダッシュボードは見た目が9割
  • 人と同じでダッシュボードも常に進化する。一般的に1年で指標の25%以上は入れ替えるべきだ。

所感

職業柄サイトのレポーティングを毎日・毎週・毎月行っているのため、ダッシュボードに関する説明は非常に参考になりました。
いかにわかりやすく、次へのアクションにつなげる分析とレポーティングを行うかが自分の役割のひとつだと思っているので、この部分にはとことんこだわっていきたいものです。