Webアナリスト養成講座レビュー(8)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。
今回は第8章「検索分析−サイト内検索、SEOPPC」です。

ラインを引いた箇所

登録率=検索エンジンに登録されている数(インデックス数)÷サイトの総ページ数
  • SEO対策の指標として紹介されていました。Googleで「site:www.hoge.com」と検索してインデックスされている数を確認し、登録率を算出し長期的に確認することでSEOの効果を測定できます。
自然検索の定義


自然検索とサイト内検索のキーワードを確認すると、その内容がかなり異なることに驚かされます。
サイト内検索の分析は割りと後回しにされがちですが、せっかくサイトに訪問してくれたユーザーがしっかり目当ての情報を見つけられるように、さらにはコンバージョンにつながるように、定期にサイト内検索のレポートを確認することが必要だと改めて思いました。

最後はGoogle Analiticsでサイト内検索を有効にするための方法が紹介されているサイトをご紹介します。分析手法も紹介されていてとても参考になります。是非ご確認にしてみてください。
http://blog.livedoor.jp/ikiradio/archives/51550574.html

Webアナリスト養成講座レビュー(7)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。

今回は第7章「Webデータ分析を開始する」です。

この章ではどんな種類のサイトでも必要となる基本的なレポートの作成方法と
サイトタイプ別(ECサイト、サポートサイト、ブログ)のレポート作成方法が説明されています。

以下ラインを引いた箇所です。

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  • ツールが単にデータを提供するためのものに過ぎないのに、そこに答えを期待してしまう。
  • ツールからどんなレポートを取り出すことができるのではなく、求める成果を得られるかに焦点を当てる必要がある。

僕のクライアントでも高価なツールを入れるだけで満足してしまい、宝の持ち腐れをしているケースがありました。まずは何を取得したいかを定義し、ツールを入れてからが本当のスタートです。
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  • コンバージョン率だけを見るのではなく、合わせて売上げも確認する。
  • コンバージョン率レポートでは流入元にセグメント化することで、より行動を促すものになる。
  • ECサイトでは顧客満足度を図るための仕組み(自由記入形式の質問)を用意することで顧客のニーズをより理解できるようになる。
  • サポートサイトの分析で必要なことはどの選択肢(サイト内検索、FAQページ、商品ダウンロード、フォーラムリンク)を訪問者が利用しているか。
  • サポートサイトでは長期にわたり、コールセンターへのコール数を測り、サイトのトラフィックに比べコール数を下げる。
  • ブログコンバージョン率=(コメント数+トラックバック数)/投稿数
  • ブログの簡易評価ができるツール→ブログの被リンクを元に評価しているらしいです。How Much Is Your Blog Worth? Want to Find Out? – Humor

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3つのサイトタイプ別にレポート内容が説明されていたのですが、特にブログのレポーティング方法は新鮮でした。
外部サイトを利用したブログ評価やブログコンバージョンの定義のほかに、ユニーク購読者のような指標もありました。

またコンバージョンは流入元ごとにセグメント化する、ということで、当たり前ではありますがセグメントが非常に重要なポイントですね。

各サイトごとでレポートティングの内容は異なりますが、KPIや取得方法をしっかり設計した上で分析をする必要があります。

最後にサイト別解析レポートの具体例がよくまとめられいてるページをご紹介します。
ふつうの企業サイトの解析レポート作り方マニュアル [アクセス解析tips] | 衣袋宏美のデータハックス | Web担当者Forum
非常に参考になる記事なので是非ご覧ください!!

Webアナリスト養成講座レビュー(6)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。

今回は第6章「Web Analyticsの基礎と基本的」です。
この章でようやくページビューや訪問者数、滞在時間、直帰率などの基本的な指標の話が出てきます。

以下ラインを引いた箇所です。

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  • パラメーターを文書化する
  • 直帰率:WEBサイトに10秒以下しか滞在しなかったトラフィックの率
  • 上位閲覧ページは長期間のトレンドで見る
  • 基本的な指標にセグメント化を掛け合わせることで爆発的に強力になり得る

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正確な直帰率に関しては色々なブログでも書かれているので割愛しますが、gaAddonsを使うことでGoogle Analyticsでも計測できるようになるようです。
以下参考サイトです。
Google Analyticsで本当の直帰率を計測する方法 | 海外SEO情報ブログ
gaAddonsが非同期に対応してパワーアップしていた – google analytics | 運営堂
http://gaaddons.com/doc/_trackRealBounce.htm

またこれも言われることですが、
セグメント化が色々なことが見えてきます。

代表的なところでは

  • 新規/リピーター
  • 流入元(検索、他社サイト)
  • 訪問回数
  • 地域
  • 入口ページ

などでしょうか。

セグメント化に関してはこの本を読んでいて、何度も何度もでてきたので今後も紹介することが多いかと思います。
僕もこのブログを書き終えるまでには是非セグメントのいろはを学びたいものです。

Webアナリスト養成講座レビュー(5)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。

かなり久しぶりの更新になってしまいました。。。

今後は目標1週間に1回更新(目標)でいきたいと思います。
今回は第5章「Web Analyticsの基本事項」です

この章では解析ツールを導入するためのステップや取得できるデータの品質、タグの実装、KPI設定のコツなどが説明されていました。

以下ラインを引いた箇所です。
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  • インターネットにおけるデータの品質は、どうしようもなくひどい
  • データの品質が問題であるという前提で、それを克服しなければならないだけだと考えておかなくてはならない。
  • Webでは絶対値はめったに問題とならない。トレンドやセグメント化されたトレンドが重要である。
  • 我々が欲しいのはビジネスの課題に答えを出してくれる指標であり、行動を可能にしてくれる指標である。

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上記3つは、Javascriptをオフにしている人、クッキーを削除している人、複数のブラウザを使う人、会社と家でサイトを閲覧する人、セキュリティ設定などによって、精度の高いデータを取得することは難しくなっています。
このような状態の中で我々ができることは、数値の絶対値に振り回されずに、トレンドを確認したり、セグメント化をして分析をすることだと書かれています。

また、KPIを定めるにあたっては「だから何?(so what)」を3回繰り返し、今後の行動に結びつく考察が得られる指標をKPIに定めるべきということでした。

僕もクライアントに数値を報告するに当たってはデータの品質に関わる説明をまずするようにしています。
数値の大小を見るよりは、トレンドを確認してください、と。

KPIの設定の仕方は僕も勉強中ですが、「だから何?」と自問自答するということは今後使える手法だと思いました。

Webアナリスト養成講座レビュー(4)

※このレビューは『Webアナリスト養成講座』を読み私なりに咀嚼した結果と所感を記述しているので、実際に書かれていることと異なる場合があります。閲覧する場合はそのあたりを踏まえ上で、ご覧下さい。

今回は4章の『Web analytics戦略の成否を分ける重要な要素』です。
この章はサイト分析をする上で重要となるポイントを説明しています。
明日からすぐに使える!という類のものではなく、概念的なことが多かったので、僕が読んで参考になった箇所、印象的だった箇所を紹介します。

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  • セッションの中の1ページが見られたという事実は、なんら成功を指し示すものではない。そのページを見た顧客が訪問時の目的を達成したのかどうかを確かめることはできない。
  • 中長期的にウェブサイトを成功させたければ、自社の利益だけを考えてはいけない。顧客の期待にどれだけ応えているかを意識する。
  • Web analyticsにおいて大事なことは、ビジネス上の課題を提起し、その課題を理解し、さらにそれらの課題への答えを導き出すために何をすべきかを自ら決定する自由を持つこと。
  • Web analyticsの予算の内、10%をツールに使い、90%は洞察に関して責任がある人に使う。
  • 重要なのは人。ツールやクールな技術ではない。
  • 今やWeb analyticsはビジネス担当領域であり(マーケ、販売、サポート)、IT部署の領域ではない。

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10/90ルールはその通りだと思いましたが、このように考えている日本企業はどのくらいいるのでしょうか。
僕も様々なクライアントに対してウェブサイト分析やネットリサーチなど、分析に基づいた提案を行ってはいるものの、分析に対して予算を出してくれる企業は少ないように思えます。
それよりはカッコいいコンテンツを作ろう、とかメディアに力を入れよう、という発想が多く、分析に関しては定期的なレポートのみで、問題点の把握や改善策の立案のプライオリティーは低いようです。
もう何年かすると、状況は変わるのかもしれませんが、僕も地道にクライアントや社内の人たちに啓蒙していこうと思います。

この他に有能なWebアナリストに求められる条件というのが、まとめられていましたが、結構ボリュームがあるため次回に番外篇とうい形で取りまとめたいと思います。

ネット&モバイル通販ソリューションフェア2010

2月25日、26日と開催されたネット&モバイル通販ソリューションフェア2010に参加してきましたたので、そのレポートを。

参加の目的はオムニチュアの講演でしたので、その講演内で僕がメモったポイントを紹介します。
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アメリカでは60%以上の企業がWeb解析データを基に何らかの意思決定を行っている。
・オンラインマーケティングではアメリカが日本の2,3年先を行っている。
・企業におけるウェブ解析のステップはこんな感じ。

・オンラインデータの具体的活用方法
  1、サイト内検索の最適化
  2、サイト内ターゲティング
  他にも説明されていましたが、メモっていませんでした。。。

・サイト内検索最適化の具体的なアプローチ
 検索結果エリアに表示させる「類義語」「おすすめ商品」「注目コンテンツ」「絞り込み検索条件」をうまく利用する
・ユーザーは思いもしないような検索条件で商品を探そうとする。
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セミナーの内容に関しては初級〜中級くらいといったところでしょうか。
ウェブマーケティングやサイト分析などに精通している方にとっては物足りなかったのかな、とも思いした。
僕自身はサイト内検索の最適化の箇所は、なるほど!と思う点がいくつもあり、大変参考になりました。

その他にもブースでオムニチュアの方と雑談をし、最近のアクセス解析事情やら、企業のオムニチュア製品導入状況などをいろいろと教えていただきました。

これ以外にもアクシイズのLPOツールの新機能を知ったり、新しいテクノロジーを知ったり、有意義なセミナーでした。

集計? 分析?

今回の記事は代理店の中でウェブアナリストとして働く僕が最近感じているジレンマというかグチです。

要はツールの操作さえ覚えればアルバイトでもできてしまうような、数値の集計とその図表化に業務の大半を奪われ、ウェブサイト分析にとって最も重要な、次のアクションに繋がる考察を提供するレポートの作成、さらには分析→改善→検証のPDCAを回すこと、をほとんどできていなのです。。。

題名の通り、集計屋なわけです。

単なる数値の集計だけではなく、そこから導かれる考察や改善案を提供するとなると、稼働も増え費用は高くなるため、(意味のある分析の必要性は説いているつもりですが)クライアントとしては「とりあえず数値の報告だけでいいです」という流れになることが多いです。

でも、「ほんとにそれでいいのかなー」って思うわけです。
デジタルの世界で成功を収めている企業を見ると必ず分析を行い、それをノウハウとして蓄積し、次のキャンペーンなりサイト制作なりに活かしていますし、この不況下においてROIを測ることは絶対に必要なことだと思っています。

しかしながら、現状は…なわけで(自分の力不足ももちろんあると思います)

今後サイト分析への需要が今以上に高まり、意味のあるレポート、効果的な改善、PDCAサイクルを求めるクライアントが増えればいいなぁと思うともに、自分自身も勉強をし、クライアントを啓蒙したり、成功体験へと導く考察や改善案を与えるようにならなくては。

まだまだ勉強しなくてはならないことが沢山ありますな。